誰もが忙しい朝、子どもがなかなか朝起きれないで、苦労しているお母さんは多いのではないでしょうか。
「朝になると急に体調不良を訴えてくる」「起きられずにそのまま遅刻や欠席に…」こういった経験はありませんか?実は、朝の体調不良は寝起きの悪さもありますが、病気の可能性もあるんです。
今回は子どもの朝起きれない原因と親がどう対応すればいいかを解説していきます。
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この記事は、兵庫県宝塚市でサッカークラブを運営しているカルディオフットボールクラブでのパートナーである、完全オンライン学習塾FLAPUPスクールのスタッフが、のべ4,000人以上の生徒指導経験と独自調査の元、解説しています。
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少しでも参考になれば幸いです。
■ 子どもが朝起きれない原因と解決策
一口に朝起きれないといっても様々な要因や種類があります。「寝る子は育つ」というように子どもにとって睡眠はとても大切です。まずは、基本的な睡眠不足の原因を見ていきましょう。
十分な睡眠時間をとること
意外と知られていないのが、そもそも睡眠時間が足りていない、ということです。
十分眠れているようで、実は眠れていない子どもが多いと言われています。
アメリカ国立睡眠財団(NSF)によると、下記の通り、睡眠時間は年齢別で必要時間が変わってきます。
年齢 | 推奨する時間 |
新生児:0~3ヶ月 | 14~17時間 |
乳幼児:4~11ヶ月 | 12~15時間 |
幼児:1~2歳 | 11~14時間 |
未就学児:3~5歳 | 10~13時間 |
就学時:6~13歳 | 9~11時間 |
10代:14~17歳 | 8~10時間 |
若い世代:18~25歳 | 7~9時間 |
いかがでしょうか。必要な睡眠時間を確保できていないのにも関わらず、体を無理やり起こそうとすると、体や心への負担に繋がります。またその日一日中眠いわけですから勉強や運動のパフォーマンスも落ち込むと考えられます。当たり前のことですが、しっかり睡眠時間をとることが大切なので子どもには早寝早起きの習慣をつけさせましょう。
睡眠の質が悪い
これは大人でも良くあることですが、「寝つきが悪い」「夜中よく目が覚めてしまう」「朝すっきりと起きれない」といった現象は「睡眠の質」が深く関わっています。
睡眠の質(=深い睡眠)をとることで体と心の疲れを取り除き、翌日すっきり目覚める方法を3つご紹介します。
1、夕食の時間
最近は様々な家庭環境から食事の時間が年々遅くなっており、それが原因で睡眠の質が落ちることもあります。人間は食べたものを消化するのに平均3時間ほどかかると言われており、消化中に寝てしまうと寝ている間も消化活動のため胃腸が働くため快眠を阻害します。
2、朝食をとること
人間は寝ている間も脳を活発に働かせているのは有名な話ですが、勿論、この間にもエネルギーをたくさん消費しています。そのエネルギーを朝食で補給するのですが、もしこれを蔑ろにすると、体の一日のリズムが崩れてしまい自律神経のバランスを悪くし、生活リズムを崩してしまうことになります。早寝早起き朝ごはん!です。しっかり食べましょう。
3、寝る前にスマホを見ない
後でこちらは詳しく解説しますが、寝る前にスマホやPCのブルーライトを浴びるのはNGです。
人間には「交感神経」と「副交感神経」があり寝るときは「副交感神経」を活発にする必要があるのですが、寝る前にずっと画面を見てしまうと体を起こしてしまう「交感神経」の方が働いてしまい、眠れなくなってしまいます。眠りにつく1時間前にはブルーライトを浴びないよう心がけましょう。
■ 「スマホ睡眠障害」と「起立性調節障害」
スマホ睡眠障害
人間は日の光を浴びると覚醒し、夜暗くなると眠くなる、という体内時計の作用があります。
スマホ睡眠障害はスマホ、PC、ゲーム機などが発するブルーライトが交感神経を刺激し、脳が昼だと勘違いをするため、体を強制的に覚醒状態にしてしまうのです。その結果、寝つきの悪化や夜更かしに繋がり、翌朝起きれなくなるなどといった症状を引き起こしてしまいます。前項でもお伝えしましたが、「寝る前はスマホを見ないこと」を徹底すればスマホ睡眠障害は防ぐことができます。
起立性調節障害
「起立性調節障害」は小学校中学年~中学生に多いとされており、自律神経が正常に働かない病気です。
主な症状としては、起床時の頭痛や腹痛、立ち眩みとひどい場合は貧血にもなります。午前は体調が悪いですが、午後には回復する場合が多いため問題視している人がまだ少ないですが、子どもにとっては大きな問題です。「自分は怠けているんじゃないか…」と悩んでいるケースも少なくありません。そんな時に子どもにとって頼れる存在は親だけです。これは病気なので頑張ったり根性で治るものではありません。子どもの朝の寝起きの症状で当てはまるものがあるなら、一度かかりつけの医師に相談するのが良いでしょう。
■ 最後に
スマートフォンの普及で日々の利便性が高まった反面、スマホ依存、情報やメッセージが速すぎる故のストレスなど、生活習慣病に発展してしまっています。スマホは正しく取り扱えば優秀なパートナーになりますが、使い方を誤ればその牙は自分に向きかねません。子どもの健康のためにもスマホとの適切な距離感を大事にしなければいけないですね。
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