子供の時間感覚を身に付ける方法【子供が時間を守れない理由】

「〇時までに用意しといてね」「あと〇分で出発だから急いでね」

どの家庭でも見かける会話、朝の忙しい時間や予定がある日はバタバタしますよね。そして子どもが出発までに準備が終わらないことにイライラした経験もあるのではないでしょうか。

「あと〇分だよ!」と時間は伝えているのに、子どもはどうして時間を守ることができないのでしょうか。それには親と子の時間感覚のギャップに秘密がありました。

今回は子どもの時間感覚について詳しくお伝えしていこうと思います。

この記事は、兵庫県宝塚市・伊丹市でサッカークラブを運営しているカルディオフットボールクラブのスタッフが経験と独自調査をもとに記事を書いています。カルディオは、会員数500名、幼稚園から中学生の子供たちが在籍し、日々練習に励んでいます。

目次

■ 子どもが時間を守れない理由

子どもの成長は早く、気が付けばひらがなが読めるようになったり、数字や時計も理解できるようになったりしていますよね。「〇時」や「〇分」を理解できるようになったことで、親子の間で時間を取り入れた約束事が増えると思いますが、なかなか子どもは時間を守ってくれませんよね。

それは大人と子どもの時間感覚の差などが原因です。時間を守れない理由をいくつかご紹介していきます。

子どもの時間感覚

子どもが、秒、分、時などの単位を理解できるようになったとしても、実際の秒、分、時は分からないことが当たり前です。

つまり10秒より、10分が長いことは知っているけれど、10秒や10分がどれくらいの長さ、体感なのかはまだ分からないということです。なので親がいくら「あと〇分で支度しなさい」と言っても、それが実際にどれくらいの長さを表しているのかが分からないため、結果遅くなってしまうのです。また時間感覚の習得には個人差があり、人によっては小学校高学年でも難しいと感じることがあるようです。

「時計が読める」=「時間管理ができる」ではないということです。

後回しにしてしまう

子どもの特徴として、面倒くさいものは後回しにしてしまう、というのも時間を守れない原因の一つです。

子どもは自由で、自分のしたいことを一番にしたい時期ですから、何かの準備や親から頼まれた面倒なことより自分のやりたいことを優先してしまうことがあります。

■ 時間を守れない子どもに対する3つのNG

「なんで時間を守れないの!」

前述したように、子どもにはまだ時間感覚がありません。

分からないことで酷く怒られてしまったら子どもは「自分は時間を守れない人間なんだ」とセルフイメージを著しく下げてしまう恐れがあります。

まずは日常生活に時間感覚を取り入れるところから始めてみましょう。

「早くしなさい」

その場その場で急かすことは長期的な目で見た時には、あまりお勧めできません。

毎回「〇〇しなさい!」と言われて育つと、指示がなければ次に何をすればいいのか分からない指示待ち人間になってしまう可能性があります。「次は何をするんだったっけ?」と考えて行動できるような促しを与えてあげてください。

「罰を与える」

ゲームをするときのルールで多いのですが、予め時間を決めて守らなければゲームを没収するというシステムです。

この罰則の方法は子どもの反感を買うだけでなく、親子の信頼関係を壊しかねないのでお勧めできません。

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■ 時間感覚を身に付ける方法

ここからは具体的にどのような方法をとれば子どもに時間感覚を覚えてもらえるかを紹介していきます。

①砂時計やタイマーを使う

時間感覚を覚えるので肝心なのは、日常生活の中で刷り込む必要があることです。

算数の授業で何度10秒や5分を説明されても分からないのは、実際の感覚が日常の中でしか育まれないからです。なので「この砂時計の砂が落ちるまでにおきがえしよう!」といった具合に、自然に日常に滑り込ませることができれば、時間感覚を身に付けるのは難しくありません。

②自分で計画的に動いてもらう

次に何をするかを常に意識してもらうことです。どこかへお出かけするとなると子どもは楽しみですよね。

早く出発するには早く準備しなくてはならないので、「次は何準備しなきゃいけない?」と促してあげれば自分で考えながら用意することができます。これを繰り返していれば自然と準備にかかる時間を把握していきます。

③ストップウォッチで遊ぶ

筆者が小さい頃、1分当てゲームといってストップウォッチを見ないでぴったり1分を狙う遊びが小学校で流行っていました。

意外と難しく、結構ハマっていました。楽しみながら時間の感覚が掴めるのでオススメです。

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