
勉強でもスポーツでも、続けていれば必ずぶつかってしまう壁、それがスランプです。
スランプとは「一時的に調子が振るわなくなる状態」のことで、
自分のパフォーマンスが落ちていると感じたり、
成長を実感できないと思い込んでしまった時、
どんどんと気が滅入ってしまい、結果として不調に陥ってしまうことです。
お子さんが、スランプに陥ってしまったら「何とかしてあげたい!」「うちの子は大丈夫だろうか」と思うのは当然のこと。
この記事では子供がスランプに陥ってしまう原因とスランプからの脱出方法について解説していきます。
もくじ
この記事を書いているのは?
子供がスランプに陥る原因
第一に、スランプは悪いものではありません。
初めにお伝えしたように、スランプは誰にでも訪れます。
子供でも大人でも、例えプロのスポーツ選手だろうと、続けていれば陥ってしまう可能性があるものです。
しかしそれは裏を返せば、これまで頑張って努力してきた証でもあるとも言えます。
なので決して悪いものと思い込まないで、落ち着いてスランプと付き合っていくことが肝要です。
まずは子供がスランプに陥りやすい原因から見ていきましょう。
結果へのこだわりが強い
テストの点数や試合の勝ち負けへの執着が強いとスランプに陥りやすい傾向があります。
結果が出ない状態が続くと、「こんなんじゃだめだ」という気持ちが強くなり焦りやプレッシャーからスランプになります。
最初からできる人
何でも最初からできる器用な人ってどこにでもいますよね。
こういった人もスランプになりやすいです。
出来ることで周りから褒められ、最初はどんどん成長していきます。
しかし、ある程度のレベルになった時、壁にぶつかります。
普通の人は、出来ないことが当たり前なので壁の乗り越え方を知っていますが、最初からできる人はそれを知りません。
ここでつまずいてしまいスランプになる可能性があります。
周囲の目
学校の先生やスポーツの監督、友達や親など、周りの人から向けられる期待や目がスランプの一因にもなります。
「期待にこたえなければ」という思いや、
「失敗して周りの人をがっかりさせたくない」というプレッシャーを意識しすぎてしまい、
スランプになってしまうこともあります。
スランプは「急に何もできなくなった…」というより、本人の意識や焦り、思い込みといったメンタルの部分が大きいことが分かると思います。
過度に心配したりするのはプレッシャーになり逆効果になるかもしれません。
「あ、スランプだな」くらいの楽観的な気持ちで行きましょう。
スランプからの脱出方法
①基本に戻る
スランプはつまり成長が止まってしまい、今までのパフォーマンスさえ出せない状態です。
この状態でがむしゃらに頑張っても焦り等の気持ちから好転しない可能性が高いです。
まずは出来ること、基本に立ち返ってみることは効果的です。
そうやって出来ることを積み重ねて、本来の調子を少しずつ取り戻していきましょう。
②リフレッシュする
視野が狭くなっている可能性があるので一度それから離れてみるのもアリです。
海に行くもよし、温泉で英気を養うのもいいですね。
子供が悩んでいるなら、あえて遠ざけて落ち着いて考える時間が必要なのかもしれません。
③いつでも相談できる環境づくり
子供から「自分は今スランプなんだ」と打ち明けるのは難しいと思います。
そこで親ができる事は「大丈夫?何かあったの?」と聞くことではなく、いつでも相談しやすい空気を作ってあげることです。
外で落ち込んで家でもプレッシャーを掛けられると逃げ場がないですよね。
親からは何も聞かず、待ってあげる事が重要です。
聞きたくなる気持ちは痛いほどわかりますが、子供を信じて我慢しましょう。
④小さな目標と継続
この方法はメジャーリーガーの松井秀喜選手がスランプに陥った高校生時代、実際に行っていた方法で、毎日家に帰ってからトスマシーンを使ったバッティング練習を、20球ずつを5回繰り返す。
調子が良ければ終わり、悪ければ納得するまで続けるといった練習です。
この方法の良い所は、実際に自分の問題点を考え出し、目標を立てひたすら練習に打ち込むというものです。
重要なポイントは自分が毎日続けられる目標を立てることです。
素人がいきなり、毎日腹筋50回を目標にしても三日坊主になるだけですよね。
大事なのは数の多さではなく、継続できるかどうかです。
まとめ
生きていれば必ずどこかで壁にぶつかるときがあります。
それが子供でも大人でも勉強でも仕事でもスポーツでも、なんだっていい、大切なのはその壁を乗り越える方法を知っているかどうかです。
嫌なことなら逃げてもいいです。
しかし、どこかでまた壁は現れます。
乗り越えなければならない壁に直面した時に、この記事があなたの助けになったなら、こんなに嬉しいことはありません。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました!