「何でも食べられる子どもに育てたい」そう願って毎日頑張るお母さんは多いはず。しかし色々工夫をして一生懸命作った料理でも子どもが食べてくれないということありますよね。好き嫌いが多いと毎日の献立を考えるのも一苦労…
子どもの成長のためにも、好き嫌いなくバランスのいい食事を摂ってほしいと思うのが親心というもの。
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投稿者について
この記事は、兵庫県宝塚市でサッカークラブを運営しているカルディオフットボールクラブでのパートナーである、完全オンライン学習塾FLAPUPスクールのスタッフが、のべ4,000人以上の生徒指導経験と独自調査の元、解説しています。
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少しでも参考になれば幸いです。
■どうして子どもは好き嫌いをするの?
そもそもどうして子どもは好き嫌いが多いの?という疑問があると思います。
人間は本能的に「苦いもの」や「酸っぱいもの」を毒物や腐っているものと認識するようにできており、好き嫌いは一種の危機管理能力です。子どもはそれを察知して苦いものなど特徴的な味のする食べ物を「嫌い」のカテゴリーに入れているわけです。なので決して好き嫌いをすること=悪いことではありません。食べても大丈夫なことを少しずつ教えてあげましょう。
・味覚
子どもの幼児期、児童期の味覚はとても敏感で苦みや酸味、食感に抵抗があるのもひとつの要因と考えられています。
その場合、無理に「食べなさい」というのは逆効果。子どもにとっては食べること自体が苦しいのに、強要されることで苦手意識がより一層強くなってしまうかもしれません。今は食べられないだけの可能性があるので長い目で見守ってあげましょう。
・アレルギーがある
子どもが好き嫌いをする理由の一つにアレルギーがある場合があります。しかし子どもには好き嫌いとアレルギーの違いを上手く説明することは難しいので、腹痛や吐き気を催したり、体にかゆみが出るなどの場合はお医者さんに相談するかアレルギー検査をすれば安心です。
・親が好き嫌いをしている
子どもは思っている以上に親のことをよく観察しています。子どもには食べなさいというのに親自身が好き嫌いをしていたら子どもはどう思うでしょうか?好き嫌いをしても大人になれると考えますよね。子どもは親の背中を見て育つという言葉の通り、親は常に子どものお手本となれるような行動を心がけることが大事です。
■ 子どもの好き嫌いをなくす方法
それでは実際の私の体験談も織り交ぜ、効果的な好き嫌いのなくし方を解説していきます。
・子どもが残したものを美味しそうに食べる
一番好き嫌いをなくすのに効果的なのは子どもが残したものを子どもが見えるところでおいしそうに食べることです。前述したように子どもは親の行動を本当によく見ています。自分が残したものを「親がおいしそうに食べている印象」を子どもに残してください。そうすると子どもは「もしかしたらおいしいのかも、、」と考えるようになります。
この時、「食べなさい」と強要しないことが重要です。後日機会をうかがって「食べてみる?」と促す程度で大丈夫です。子どもは既に興味を持っているので、自分のタイミングで自然と口に運べるようになります。
・調理方法を変えてみる
筆者の経験になるのですが、小さい頃から茄子が苦手でした。独特の色見や見た目のじゅくじゅくとしている感覚に食欲を削がれ、大人になるまでずっと食べられないでいましたが、ある日フラっと立ち寄ったお店で茄子が野菜スティックで通されました。あれだけ毛嫌いしていた茄子が、見た目も新鮮でおいしそうと感じ、何の問題もなく食べることができて自分でも驚きました。大人になり味覚が変わったこともありますが、一番大きな部分はやはりアプローチを変えたことでした。
見た目や食感、匂いなどで苦手意識を持っている子供は意外と多いです。
例)玉ねぎを炒めるだけでは難しくても、カレーに入っていれば食べられるなど。
子どもが食材の何を苦手としているかが分かれば、違う角度から好き嫌いを克服できるかもしれません。
・一緒に料理してみる
食事としてテーブルに嫌いなものが出てきたときは食べられなくても、一緒に料理したり、お手伝いしたら食べられるようになったケースがあります。
まだ包丁や火を扱うのが不安なお子さんなら野菜の皮むきを手伝ってもらったり、簡単な作業でも食べ物に触れると、食への興味につながり「どんな味がするんだろう…」と自分から手を伸ばすことにつながります。食材の皮をむき、細かく刻み、加熱し、料理として完成するその工程を一緒に経験することも子どもの新しい楽しみになります。
・褒めてあげる
嫌いなものに子どもが挑戦し、一口でも食べることができたら「すごい!」「食べれたね!」と褒めてあげましょう。子どもはもちろん褒められたら嬉しいですし、嫌いなものを食べたら褒めてくれる!と学習するので、次からも嫌いなものに挑戦しやすくなります。たくさん褒めてあげてください。
■ 最後に
好き嫌いを子どもだけの問題にするのではなく、お父さん、お母さんが一緒に考えてくれることは、子どもにとってそれだけで強い味方です。逆に「好き嫌いせず食べなさい!」と強く言ってしまうと子どもの敵になってしまい、本来楽しい食事の場もギスギスしかねません。小さい頃に好き嫌いを無くしておきたいという親心も分かりますが、楽しく一緒に食事をすることが一番大切です。親子二人三脚で少しずつ克服していきましょう。
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