誰もが一度は「片付けしなさい!」と親に言われたことがあるのではないでしょうか。どこの家庭でもよく見る光景ですが、自分からすると楽しく遊んでいたところに水を差されたようで、いい気持ちはしなかったと思います。今の子ども達も同じ気持ちです。親もできればガミガミ言いたくないし、子どもも言われたくないでしょう。しかし、床一面におもちゃが散乱したりと、片付けない状態が続くと悩みの種にもなり、イライラしてつい怒鳴ってしまいがち。
それでは、親はどうやって子どもに片付けを促せば、嫌がることなく片付けできるようになるでしょうか、今回はこれについて解説していきます。
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少しでも参考になれば幸いです。
■「片付けなさい!」は逆効果?子どもが片付け嫌いな理由
冒頭にも記述しましたが、「片付けなさい!」と怒鳴るのはNGです。
子どもは好奇心旺盛なので色んなおもちゃで遊んでしまうのは当然で、部屋が散らかってしまうのも仕方のないことなんです。ただ、遊んだ後で「片付けないと捨てるよ!」と毎回叱ったりしてしまうと、片付けに対してネガティブな印象を持ってしまうと同時に、怒られないと片付けができない、若しくは、片付け自体が嫌いになってしまいます。
そうならないために今回は親が取ってしまいがちなNG行動をご紹介します。
①ただ、「片付けなさい!」と言う
「おもちゃ箱やかごを用意して片付けなさいと言ったのに、片付いていない。」
こんな状況になっていませんか?子どもはそもそも片付けが何をすることなのかを理解していません。片付け方を知らないのに片付けろと言われても、できるはずがないですよね。しかし、片付けなければ怒られてしまう…
子どもからすればとても理不尽に感じられ、片付け嫌いになってしまいます。まずはそのおもちゃを「具体的」に「どこ」に仕舞うのか一緒にやってあげてください。その行動の繰り返しで子どもは「片付け」を理解できるようになります。
②片付けが複雑すぎる
片付けに熱心なお母さんにありがちなのが一個一個の片付けを細かく設定している、ということです。子どもの興味は一瞬で移り変わりますよね。次のおもちゃ、次のおもちゃと忙しなく切り替わり、前のおもちゃは子どもの眼中にありません。このように子どもは多くの物事に注力できるほど器用ではないため、細かな収納ルールはかえって逆効果です。もし子どもが片付けが分からないと言っている場合は、ルールを易しくすれば解決できるかもしれません。
■ ひとりで片付けできるようになるために
ここからは具体的な子どもが片付けできるようになるやり方の紹介です
①片付ける場所を決めておく
「積み木は押し入れの中」「ぬいぐるみは棚の上」といった風に具体的に大人が場所を定めてあげるだけで、片付けが格段にできるようになります。この時、収納場所を複雑にしないのがコツです。またおもちゃ箱などを色や大きさで分けたりすると指示も出しやすいと思います。大事なのは具体的に場所を決めておくこと!
②物の量を減らすこと
シンプルですが効果的な方法です。年齢を重ねていくとおもちゃはどんどん増えていきます。
これが片付けできなくなるターニングポイントで、使いたいおもちゃを探している内に色んなおもちゃを「あれじゃない、これじゃない」と散らかしてしまっているという事が多いんです。最近よく遊ぶおもちゃをAの箱、あまり遊ばなくなったものをBの箱に入れ、Aはいつでも遊べる場所に置いておき、Bは子どもが「あのおもちゃどこ?」と訪ねてきたときに出してあげればOKです。おもちゃの取捨選択は大人が勝手にせず、子どもと一緒に行いましょう。
③同じ目線で見ること
一緒に遊んだり、片付けをすることで同じ目線に立つのも大事です。
案外忘れてしまいがちなのが、片付けを子どもに丸投げしてしまっている親が多いことです。子供の成長は早く、服でも何でもすぐに新しいものが必要になりますよね。そうなると必然的に物が増えてしまい子どものキャパオーバーとなってしまいます。今の子どもにとっておもちゃ箱が大きすぎないか、おもちゃの量が多すぎないかを親が一緒に考えてあげること、子どもの好みや遊び方を知ることでお子さんに合った片付けのやり方に気付くことができるでしょう。
■ 最後に
私も子どもの頃、「片付けなさい!」とよく叱られていましたが、一向に上手くできませんでした。
こういった整理整頓の考え方というものは家でも学校でも教えてもらう機会があまりなく、いざ大人になってみて壁にぶつかるものですよね。一度で出来なかった自分の過去を省みて、繰り返し子どもと一緒に片付けてあげてください。片付けは家族みんなの問題です。
決して「片付けなさい!」としか、言わないことのないように。
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