
小さな頃はあっち行ったりこっち行ったりと目を離すのがこわかった子どもが、幼稚園や小学生になると運動をすることに抵抗を覚えたり、内向的な子がいつまでも外で遊んだりしないから健康的に不安といった悩みは近年、増加傾向にあります。
何が原因で子どもは運動に苦手意識を持ってしまうのでしょうか?今回はその原因と克服方法についてご紹介します。
もくじ
- 子どもが運動嫌い、苦手になってしまう原因
- 得意・不得意の考え方
- 運動に対する苦手意識を克服しよう!
- まとめ
この記事を書いているのは?
子どもが運動嫌い、苦手になってしまう原因
スポーツ庁の運動能力調査によると、年々子どもの体力は減少し続けています。
これは子どもたちが様々な理由で外で遊んだり、運動する機会が減ってしまっているからです。
結果、運動に対して、苦手意識を持つ子どもが増えています。
その苦手意識を生んでしまう原因をいくつかご紹介します。
遊べる場所がない
公園でのボールの使用の禁止や、子どもたちが走り回って遊べる場所がそもそもありません。
運動したくても運動ができないケースです。
できないから嫌い
元々運動が得意ではないからと体を動かさずにいたら、いつまでも出来ないままで次第に嫌いになってしまった。
周りの子どもと比較し、自信を失ってしまう
兄弟と比べられ、運動に対してネガティブな感情を持ってしまったり、友達と競った時に人前で負けてしまったりすると自信の喪失につながり、運動を嫌いになってしまう。
ゲームやスマホの影響
インターネットやスマホの普及スピードはすさまじく、持っていることが当たり前の時代となりました。
それに伴って、youtubeや任天堂SWITCHといった家で完結してしまう娯楽が流行し、外に出て遊ぶ必要性を失ってしまいました。
コロナもありインターネット上での交流が盛んになったのも一つの要因と考えられます。
得意・不得意の考え方
上記で取り上げた例のほかに得意・不得意という考え方があります。人間だれしも得意なことや苦手なことはありますよね。
筆者は運動や国語は得意でしたが理数科目は苦手でした。こういったように、先天的、若しくは後天的に自分の興味のあるものや得意な分野というのは、潜在的にある程度決まっているものです。まずは子どもが何を好きなのか、何に興味を持っているかを理解し、それを伸ばしてあげることが大切です。
「うちの子は運動が苦手、だからサッカーをやらせる」
「子どもは絵が苦手だから絵画教室に通わせる」
子どもの苦手をなくしてあげようとする親心は素晴らしいものです。
しかし、大人でも自分の苦手意識を払拭することは難しいですよね。
今までの人生の積み重ねで克服できなかった問題ですから、向き合うことにも勇気がいります。
子どもにとってはより高いハードルです。なので子どもの気持ちを大事にしてあげてください。
子どもが今一番やりたいことができる環境こそ、一番の成長の機会です。
運動に対する苦手意識を克服しよう!
とはいっても最低限、運動はできるようになってほしいですよね。
運動嫌い、苦手の原因を踏まえて、苦手意識を克服する方法をお伝えします。
①親と一緒に運動する、遊ぶ
運動が苦手な子は、体を動かす機会が得意な子より少ない傾向にあります。
親と一緒にキャッチボールやフリスビー、何でもいいので楽しく遊ぶことが苦手克服の第一歩になります。全力で一緒に楽しみましょう。
②褒める
ボールを投げれたら褒める。いっぱい走れたら褒める。簡単なことでもいいのでとりあえず褒めちぎってください。子どもは褒められると、「これをすると褒めてくれる」と学習するのでどんどん新しいことに挑戦出来るようになります。モチベーションをどんどん上げましょう。
③比較しない
苦手の原因でもお伝えしたように、他者との比較は自尊心を傷つける場合もあり、百害あって一利なしです。
成長スピードも人それぞれですので温かく見守りましょう。
まとめ
お伝えしたいのは、とにかく簡単なことで良いので楽しく運動すること。
そして体を動かすことは楽しいことと教えてあげることが大事です。
「運動」=サッカーや野球と難しく考えてしまいがちですが、散歩やストレッチなど、誰でもどこでも始められる運動で十分です。
楽しく汗をかくことが運動の基本ですから。
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