今回はサッカーが上手くなる選手について書いていこうと思います。今までコーチをしていく中で様々な選手と出会いました。上手くなる選手の全てに当てはまるわけではないですが、共通点があるのは確かです。低学年編ではありますが、高学年や中高世代、プロ選手でも持ち合わせているものです。ただ、その差が顕著に出てくるのは低学年世代かなと感じます。
共通点は二つあります。今回は、その一つ目をご紹介します。
■サッカーが大好きであること
サッカーは誰かにやらされるものではありません。イヤイヤやるものでもありません。サッカーが好きだから、ボールに触っている。たくさんシュートが打ちたいからシュート練習のときも早く列に並ぶ。たくさんドリブル練習をする。勝ちたいから、たくさん練習をする。上手くなりたいからコーチの話を聞く。上手くなりたいから、練習時間以外も公園でボールを蹴る。
シンプルですが、これが一番です。
幼稚園から小学生の間は、ボールに沢山触れば触るほど上手くなります。大人と同じ時間練習をしても子供の方が上手くなるスピードは早いのです。これは、神経系の発達によるもので科学的に根拠があります。
■ 親・指導者に練習をやらされる子供の増加
ですが、今はコーチに怒られるから練習する。お父さんお母さんに練習しなさいと言われて練習する選手が少し多くなってきたように感じます。「サッカーをやらされている」と感じてしまった時に、成長のスピードは遅くなります。自主練習をしなさいと言われたこともあるかもしれません。ですが、自主練習は自ら進んで行うことで、学校の宿題のように誰かにやらされることではありません。サッカーが楽しい・好きだ・もっとボールを蹴りたいと思う、もしくは思わせることができたらその選手は上手くなる土台ができたと言えます。
我々指導者やサポートする保護者は、子供に対してサッカーが大好きなサッカー小僧を育ててることが大切です。
■ カルディオでの指導方法
カルディオでは、子供のミスに対して怒る指導者はいません。
褒めるポイントを見つけて積極的に褒めます。コーチが厳しく指導し、その一瞬はやる気になったように見えても、そのやる気は長続きはしません。コーチが見ていなければ手を抜くかもしれないし、どうすれば楽できるかと考えてしまいます。それよりも、褒めてその選手の自発的なやる気を導いてあげることが、上手くなる一番の近道と考えているからです。
■ まとめ
サッカー小僧に練習をしなさいと言う必要はありません。勝手に練習をするから。試合の時にもっと走りなさいと言う必要はありません。勝手に走るから。たくさんボールに触り、たくさん挑戦して、たくさん失敗をすれば成長します。
そして必ず上手くなります。
いきなり明日上手くなったり、今週の試合で点が取れるような爆発的な成長はないかもしれませんが、周りが暖かく見守ることが大切ではないでしょうか。そして褒めるポイントを見つけては褒めてあげることで子供はサッカーが大好きになります。
次回の記事では、「幼稚園・小学1・2年」サッカーが上手くなる選手の共通点(低学年編)の2つ目を書いていこうと思います。皆様お楽しみに。