おうちでできる子供の走り方トレーニング

子供が公園などで鬼ごっこやかけっこしている姿を見て、「どこか走り方がおかしい、違和感がある」「もっとフォームがキレイなら速く走れるのに…」と思ったことはありませんか?実際に足が速い子供と比べてみて、何かがおかしいけれどその違和感の正体が分からない、ともどかしさを感じている親御さんは多いです。

結論から言うと、走り方に違和感のある子供ならすぐに足は速くなります!

そのためには知っておいた方がいいこと、走り方のポイントを抑えることが大切です。今回の記事では速く走るための要点をまとめました。子供にとっても足が速くなることは運動に対する自信に繋がると思います。参考にしていただければ幸いです。

この記事は、兵庫県宝塚市・伊丹市でサッカークラブを運営しているカルディオフットボールクラブのスタッフが経験と独自調査をもとに記事を書いています。カルディオは、会員数500名、幼稚園から中学生の子供たちが在籍し、日々練習に励んでいます。

目次

■ 速く走るための方程式

足が速くなるために抑えなくてはならないポイントその1です。

【足の回転数】×【歩幅】=【足の速さ】という方程式です。

老若男女問わず足の速さはこの公式にあてはめて考えることができ、ぶっちゃけ走り方がおかしくても、足の回転数と歩幅の値が高ければ足は速くなります。

「じゃあ歩幅をめちゃくちゃ大きくすればいいの?」と言われるとそうではありません。

歩幅を限界まで大きくした場合、地面には最初にかかとから着地すると思います。

すると次の足へスムーズに移行できず、足の回転数を大きく下げてしまうことになります。

考え方としては、【今出せる限界の足の回転数】と【その回転数を落とさない最長の歩幅】を組み合わせることで、自分の身体能力を最大限活かせる走りが出来るようになります。

■ 走り方トレーニング

①どうすれば速く走れるか一緒に考える

ここから実践編です。

まずは心構えとして、子供と一緒に「どうすれば速く走れるのか」を考えながらトレーニングをしましょう。 「腕を振るのと振らないのどっちが速く走れると思う?」といった感じに。 人間は言われたことを指示通りやるのと、自分で考えながら行動するのとでは学習効率に大きな差が生まれます。もし子供が走り方に対して苦手意識を持っているなら尚更です。 「自分で考えながらトレーニングしたら足が速くなった!」 という成功体験が子供の自信に繋がり、のびのびと走れるようになるでしょう。

②パタパタ走らないように

まずは接地時間のお話です。子供の走り方で多いのがパタパタ走りです。パタパタ走る=足の平全体で地面に触れている状態のことです。この時足の動きは踵で着地→足の平全体→つま先で踏み込み→次の足へ

この走り方はおすすめしません。踵から着地することで接地時間が伸びてしまい、足の回転数を下げてしまっているからです。

続いてはつま先で着地の方法を見てみましょう。

つま先で着地→つま先で踏み込み→次の足へ

工程をひとつ省けているのが分かりますね。

細かい所ですが一つずつ改善していきましょう。

③腕を振ろう!

意外と知らないのが何故腕を振ると速く走れるのかということ。理由はいくつかありますが、腕を振ることで肩甲骨と骨盤が連動し、歩幅も足の回転数が上がるからだと考えられます。

走るときに足の力だけでなく、上半身の力も利用することで体全体で走れるようになれます。

走り方は漠然と足が大事と考えがちですが、むしろ逆で上半身の動きに連動する形で下半身がスムーズに動くようになります。

覚えておきたいポイント

  • 腕は縦に速く振ること
  • ひじの角度は90度
  • こぶしは軽く握るくらい

④姿勢のチェックポイント

速く走るためには姿勢も重要になってきます。

背中を丸めた状態や腰が低い状態で走ると、先ほどお話しした骨盤と肩甲骨がうまく連動せず相乗効果を生み出せずスピードを出しきれません。また走るときに地面を蹴った時の反発力も失ってしまいます。

しかし、子供にそういった説明をするのは難しいので、「背中は伸びてるのと丸めてるの、どっちがいいと思う?」と聞いて一緒に考えてみたり、自分が背中を丸めて走る姿を見せたりするとかっこ悪いので効果的です。

地面からの反発力はスキップや縄跳びなどで鍛えることもできます。

■ やってしまいがちな悪い癖

癖の強い走り方

癖の強い走り方のなかには腕を縦ではなく、横に振ってしまう女の子に多い走り方です。かわいらしい走り方ではありますが、速く走るためには縦に思い切りよく振りましょう。

横に振っていては前に走ろうとする運動を妨げてしまいます。

あごが引けてない

頭の位置も大切です。

人体のパーツの中でも頭は特に重たいため、頭が後ろになってしまうと重心が後ろに移動し、速く前に進むことが出来なくなってしまいます。

子供に伝えるときは「あごを首に近づけて走ろう」という風に伝えましょう。

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この記事を書いた人

会社名 特定非営利活動法人CALDIO
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