3歳児反抗期を乗り越えるには?「魔の3歳児」の特徴と対処法6選!

あなたは3歳児反抗期という言葉を知っていますか?

「イヤイヤ期と言ったら2歳のイメージだったのに、3歳になっても終わる気配がない!」
「なんならもっとひどくなっている!」
「イヤイヤを通り越して、もはや反抗…」

こんな風に悩むママやパパは少なくありません。その暴れっぷりや扱いにくさは、「魔の3歳児」という言葉ができるほどです。
この記事では、3歳児反抗期が起きる理由と特徴を解説し、ママやパパが今日から試せる対処法を6つご紹介します。

この記事は、兵庫県宝塚市でサッカークラブを運営しているカルディオフットボールクラブでのパートナーである、完全オンライン学習塾FLAPUPスクールのスタッフが、のべ4,000人以上の生徒指導経験と独自調査の元、解説しています。カルディオは、会員数500名、幼稚園から中学生の子供たちが在籍し、日々練習に励んでいます。

目次

■ 3歳児反抗期はなぜ起こる?理由と特徴

3歳ごろになると、どんどん言葉が発達し、知恵や好奇心・自我が芽生えてきます。感受性や想像力も強くなり、喜怒哀楽と言った感情表現がどんどん豊かになることも特徴です。

また、言葉の発達にともなって、聞く・話す能力も発達してきます。大人の言うことはしっかり理解できますし、話せる言葉が増えたことで、簡単な受け答えも上達します。なぜ?どうして?と盛んに尋ねる、いわゆる「なぜなぜ期」が訪れるのもこの時期です。

このように目覚ましい成長を遂げる3歳児ですが、その一方で、脳の機能はまだまだ未熟であるといえます。行動や感情をコントロールする「前頭前野」が未発達なため、自分の思い通りにならないことが起きると、それを抑えることができずに感情が爆発してしまうのです。

これがいわゆる、3歳児反抗期が起きる理由です。

言葉が豊富になって、口も達者になってくることから、ただ単に「イヤイヤ」と泣くといった反応が多かった2歳代のイヤイヤ期とは違い、親がカチンとくることを言い返す・口答えをする、といった反応が増えてきます。

これまでと対応の勝手が変わることも、3歳児反抗期の扱いに悩むママ・パパが多い理由の一つかもしれません。

■ 3歳児反抗期を乗り越える!対処法6選

このように、3歳児反抗期は”自我の芽生え”の時期であり、子どもが一人の人間としての自我を確立するための第一歩を踏み出したことの表れです。とはいえ、一筋縄で行かず、心が疲弊してくるのも現実。この大切な時期を乗り越えるための対処法を6つ紹介します。

1. スケジュールに余裕を持つ

「早くして欲しいのに!」「言うことをすぐに聞いてほしい!」と思う親心の裏には、「今日は時間がないから急ぎたい」「早くしないと次の約束に遅れてしまう」といった思いが隠れていることが多いです。

子どもの反抗など、突発的な出来事に対処する時間を折り込んで、ゆとりのあるタイムテーブルを組みましょう。

スケジュールに余裕が生まれるだけで、イライラが大幅に減り、心にも余裕を持つことができます。

2. 子どもの主張に耳を傾ける

子どもが何を主張しているのか、しっかり耳を傾けてみましょう。

頭ごなしに否定したり、決めつけたり、適当にあしらってしまうと、子どもの気持ちが満たされず、より反抗を強める原因になります。

この時のポイントは、何を言われても一度「肯定的に受け止める」こと。「そっか、そうなんだね」「そうして欲しいんだね」と、子どもの気持ちを一度受け止め、その後でママパパの事情や思いを話します。こうすることで、子どもは自分の主張を受け止めてもらえたことに安心感を感じ、その後のママパパの都合を受け止めやすくなります。

3. 静かに指示を繰り返す

何度も同じことをいっても、全く聞かない!そう言う時こそ、ママパパは冷静になりましょう。ここで、同じテンションで感情的に対応してしまうと、子どもの反抗に油を注ぐ結果になってしまいます。

そういう時にお勧めしたいのが、静かに同じ指示を繰り返すこと。

どうしても伝えないといけない大切なルールなどは、なぜそれをしないといけないかの理由とともに、静かに何度も伝えることで、子どもにその内容の重要性を印象付けることができます。

4. 伝え方を変えてみる

何度も伝えても効果がない時は、伝え方を変えてみるのも有効です。

例えば、生活習慣や言葉遣いについて伝えたい時は、そのような題材を扱った絵本を使うのも一つの手です。キャラクターや登場人物の力を借りて、メッセージが伝わりやすくなります。また、いつも同じ人が同じ注意をしているのならば、時には言う人を変えてみるのもいいかも知れません。

同じ内容でも伝える手段や人が変われば、受け取る印象も変わり、受け取りやすくなります。

5. 子どもの気を逸らす

子どもは、一つのことにこだわり始めると、意固地になってしまうことがあります。

そういう時は、わざと子どもの興味をひく別の話題をはさみ、気をそらす方法のも方法の一つです。子どもの脳はまだ未熟で、気持ちを切り替えることが苦手です。別の興味をひく話題で気をそらしてあげることで、子どもの気持ちの切り替えをするためのサポートにもなります。

6. 諦める

大人がどんなに頑張っても、言うことを聞かせようとすればするほど子どものボルテージが上がり、どうにも手がつけられない状態になることがあるかも知れません。

そんな時は、ママ・パパ側がそのことにこだわり過ぎず、「まあ、いいか」といい意味で諦めてしまうことも、時には重要です。

この「魔の3歳児」の時期は一過性のものであり、発達の段階であるということを思い出してください。

そうすれば、「このまま大きくなってしまったらどうしよう」という不安な気持ちから抜け出し、冷静さを取り戻せるのではないでしょうか。

■ 3歳児反抗期は成長の証!

このように、「魔の3歳児」は、子どもの成長と脳の発達のアンバランスが引き起こすエラーのようなものです。

自我の芽生えが嬉しい反面、扱い辛く、困ってしまったりイライラしてしまうこともある3歳児反抗期ですが、実は子どもがこの時期に経験した大人の対応が、子どもの自信や自己肯定感の高さに影響するとも言われています。

ぜひ、6つの対処法をうまく使って、大切な時期を乗り越えてくださいね。

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この記事を書いた人

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