小さい子どもをもつ方の中には、話を聞いてもらいたいのに、怒ったり大きな声を出すことしかできなかったり、子どもにどう話しかけたら話を聞いてもらえるのか分からなかったりと、頭を抱えている方もいらっしゃるのではないでしょうか。
そこで今回は、保育のプロである保育士さんたちのスキルを参考に、子どもを惹きつける話し方のコツをご紹介します。
保育士さんが実践しているコツを知って、ご家庭でお子さんに接するときのヒントにしていただければと思います。
この記事は、兵庫県宝塚市でサッカークラブを運営しているカルディオフットボールクラブでのパートナーである、完全オンライン学習塾FLAPUPスクールのスタッフが、のべ4,000人以上の生徒指導経験と独自調査の元、解説しています。
カルディオは、会員数500名、幼稚園から中学生の子供たちが在籍し、日々練習に励んでいます。カルディオにどんな先生たちがいるのか知りたい方は、ぜひこちらから確認してみてください。
少しでも参考になれば幸いです。
子どもを惹きつける話し方とは?
「子どもが話を聞いてくれない!」と感じた時に着目したいポイントは、「話を聞く雰囲気」を作ることです。
園での子どもの話を保育士さんに聞いているとしっかり日常生活をしている様子なのに、家に帰ると全然いうことを聞かない!、という話はよく伺います。
これは、「園は家の外であること」、「お友達が周りにたくさんいること」、「そばにお父さん、お母さんといった甘えられる存在がいないこと」などのたくさんの理由が絡んでいますが、「保育士さんのスキルの高さ」も決して無視できません。
日々、たくさんの子どもたちを相手にしている保育士さんも、この「雰囲気作り」には神経を使っておられるんだそうです。
子どもに「今は話を聞く時なんだ」という風に感じてもらうことで、大人の言葉に耳を傾けるきっかけを掴んでもらうことが狙いです。
保育士さんが現場で実践しているコツを知ることで、家庭で子どもに接するときのヒントを得ることができるでしょう。
保育士に学ぶ!子どもを惹きつける雰囲気づくりのポイント4選
保育士さんが日々使っておられる子どもを惹きつける雰囲気作りのテクニックの中から、今回は厳選して、ご家庭でも使いやすいポイントを4つご紹介します。
コツを掴んで、子どもの心も掴めるような話し方を身につけていきましょう。
1.名前を呼ぶ
名前を呼ぶことは最高の存在承認です。
名前を呼ばれることで、漠然とした呼びかけが「自分ごと」になります。
子どもは「注目されたい」という気持ちを持っているため、名前を呼ぶことは非常に効果的です。
また、ただ名前を呼ぶだけでなく、その後に子どもに返事をしてもらうことで、子どもの注意をこちらに向けることができます。
2.わかりやすい言葉を使う
子どもの集中力は短いものです。
長い文章や難しい言葉でダラダラと話すと、子どもの関心は他の楽しいことに移ってしまいます。
「子どもは平坦で理解しにくい話に興味を示しにくい」ということを念頭に、子どもが分かりやすい簡単な言葉に言い換えたり、話すスピードや声のトーンを変えて話してみましょう。
声に抑揚をつけるのもおすすめです。
例えば、大事なことをわざと小さな声で話したりすることで、子どもの注意を引くことができます。
3.具体的に伝える
何をどのようにすればいいのか、どうしてほしいのかを具体的に話すようにしましょう。
多少細かいくらい具体的でOKです。
これから何をするのか具体的に話すことで、子どもも意欲を持って取り組めるようになります。
また、命令口調を使ったり上から目線にならないように気を付けて、「一緒にやってみよう!」という勧誘の形を使うと、子どもたちは「面白そう!」と興味を持ってくれやすくなります。
きつい命令口調は、子どもに恐怖心を与え、子どもの行動や発言の自主性を損なってしまう可能性があるため、注意が必要です。
子どもの気持ちを考えた思いやりのある言葉が、子どもを惹きつけるキーポイントになります。
ポジティブな言葉選びや、子どもが自発的に行動できるような話し方を心がけましょう。
4.会話のキャッチボールを意識する
話したいことを一方的に話すだけでは、子どもはあまり耳を傾けてくれません。
そんな時は、話の途中で子どもに問いかける場面を作りましょう。
そうすることで、自然と子どもが「参加したい!」と話を聞く姿勢になります。
「〇〇ちゃんはどう思った?」「どうしたい?」「これやってくれる人!」など、子どもにレスポンスを求める問いかけやクイズを取り入れながら話すと、一気に注意を引くことができ、よりよい雰囲気作りができます。
子どもを惹きつけるのは、明るく楽しそうな雰囲気!
子どもに話を聞いてもらうには、子どもの気持ちを考えた思いやりを持つことが大切です。
分かりやすい言葉を使って簡潔に話したり、名前を呼んで会話のキャッチボールをしたり、目の前にいる子どもに関心を持っていることが伝わるように向き合いましょう。
子どもを惹きつける話し方を実践したいときは、とにかく明るく楽しそうな雰囲気が伝わるように心がけながら、この記事でご紹介したコツを試してみてください。