幼少期の子ども同士が一緒に遊んでいると、おもちゃの取り合いややりたいことが噛み合わないなど、喧嘩が絶えません。
お相手の保護者の目が気になってすぐに我が子に「ダメでしょ!」と言ってしまった…
「ほら、早く仲直りして!」「ごめんなさいは?!」と仲直りを促してしまった…
喧嘩後の対応はこれでよかったの?と不安になってしまう…
このようなお悩みを持っているお母さんは多いのではないでしょうか。
子どもの喧嘩に対して、どのように対応すればよいかは、とても難しい問題です。
そこで今回は、子どもの喧嘩への対処法をご紹介し、子ども同士が喧嘩した時の親の関わり方のコツを解説します。
この記事は、兵庫県宝塚市でサッカークラブを運営しているカルディオフットボールクラブでのパートナーである、完全オンライン学習塾FLAPUPスクールのスタッフが、のべ4,000人以上の生徒指導経験と独自調査の元、解説しています。
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少しでも参考になれば幸いです。
子どもの喧嘩への対処法3つのステップ
子どもが喧嘩をし始めたとき、どう対応すればいいのか困ってしまいますよね。
喧嘩は一見ネガティブなもののように捉えられますが、実は、子どもが社会性を身につけるためにとても大切なものなんです。
以下では、子どもの成長につながる「喧嘩への対処法」を3ステップに分けて解説いたします。
子どもの言い分を聞く
まずは、子どもが今どんな理由で喧嘩をしているのかを尋ねてみましょう。
途中で口を挟まず、子どもが話し切るまで相槌を打ちながら聞いてあげることが大切です。
気持ちを受け止め、代弁する
子どもは自分の気持ちを言語化できるだけの語彙を持っていません。
話をじっくり聞いて、「あなたは〇〇に対して〇〇と思っているのかな?」と伝えます。
感じたことをしっかり吐き出した子どもたちは、この頃には幾分かクールダウンすることができ、親からの言葉も、喧嘩した直後よりも冷静に聞けるようになっていることが多いです。
ここで親が感情の整理を手伝ってあげることで、子どもは自分の気持ちを自覚することができます。
子どもがしっくりきていない様子なら、考えられる感情を言葉にして質問し、気づきを促してあげましょう。
どうしたらいいのかのアイディアを出してもらう
子どもの気づきに対して、「じゃあ、どうしたらいいと思う?」と問いかけます。
ここで子どもから答えが出てきたら、それは素晴らしいことです。行動を実行することをサポートしてあげましょう。
すぐに子どもからアイディアが出ない場合は、複数の選択肢を提示して子どもに選んでもらうのがおすすめです。
子ども同士が喧嘩した時の親の関わり方のコツ
「成長のためには、子ども同士の喧嘩を仲裁しすぎるのは良くない」ということはわかっていても、つい過保護になってしまい、喧嘩を止めたくなってしまうこともあるかと思います。
以下では、子ども同士が喧嘩した時、親がどのようなスタンスでいれば良いのか、関わり方のコツを解説します。
すぐに仲裁しようとしない
喧嘩が始まると、親としてはすぐに問題解決をしたくなってしまいますが、それではせっかくの機会を活かすことができません。
まずは、「子どもは今、成長のきっかけを手にしている」と考えて、見守るためのマインドセットをしましょう。
話を聞く時も、片方の子どもからだけでなく、双方の話をじっくり聞くことが大切です。
子ども同士の納得感を大切にする
必ずしも「公平」である必要はありません。
「子どもたちで解決方法を考える」ことで、子どもたちは問題解決のためにどのように振る舞えばいいのかを学びます。
必要以上に親が介入しないように気をつけましょう。
暴力や暴言には毅然とした態度をとる
とはいえ、相手の子に暴力を振るった、怪我を負わせた、物を壊したなどといった危険な行動をとった場合は、厳しく叱ることも大切です。容姿など変えられないものに対して暴言を言うなど、言葉の暴力についても同様です。
何度も言い聞かせるだけでなく、自分や周りの大切な人がそういう扱いを受けたらどう感じるか、想像力を働かせて考えるように促すことも大切です。
喧嘩は子どもの成長の証と思って見守ろう!
子どもの喧嘩に対応するときには、まず子どもの言い分を聞き、その気持ちを言語化してあげましょう。そして、どうすれば仲直りできるのか、アイデアを考えてもらい仲直りをサポートしてあげることで、喧嘩を子どもたちの大きな成長の機会にすることができます。
喧嘩をしている子どもたちに関わるときは、すぐに仲裁しようとせず、子どもの納得感を大切にしながらも、暴力や暴言には決してしてはならないと伝えるために、毅然とした態度を取るようにしましょう。
親が見てる前での喧嘩は、子どもの社会性を育むチャンスです。
すぐに親が仲裁して辞めさせるのではなく、子どもが喧嘩の経験を成長に変えられるようにサポートしてあげていただけたらと思います。