兄弟喧嘩にどう対処したらいいかわからず、困ってしまった経験はありませんか?
言い合いならともかく、叩いたり噛んだりと手が出るようになってしまうと、どう対処するのが正解なのかいよいよ悩んでしまいますよね。
そこでこの記事では、兄弟喧嘩のよくある原因を分析し、親が取れる対処法をご紹介します。
手が出る場合の対応策についても触れていますので、兄弟喧嘩が起きた時、ぜひ読み返してみてください。
この記事は、兵庫県宝塚市でサッカークラブを運営しているカルディオフットボールクラブでのパートナーである、完全オンライン学習塾FLAPUPスクールのスタッフが、のべ4,000人以上の生徒指導経験と独自調査の元、解説しています。
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少しでも参考になれば幸いです。
兄弟喧嘩はなぜ起こる?原因分析してわかった「重要性」
一言で兄弟喧嘩といえども、その原因を分析してみると、いくつかのパターンに分かれます。
代表的なものとして、以下のものが挙げられます。
・ものの取り合い
・イタズラをする、相手をからかう
・勝手に持ち物をとった・使った
・ぶつかった、叩いた、噛みついた
このように列挙してみると、兄弟喧嘩の原因は、保育園や幼稚園のなかで子どもたち同士で起きるいざこざや喧嘩の原因と大差ないことがわかります。
喧嘩相手が他のお子さんだと、考え方や教育方針の違いからトラブルに発展してしまう可能性もありますが、兄弟ならばその心配もありません。
つまり、兄弟喧嘩とは子ども社会の縮図を安全な家庭内で体験できるイベントである、とも言えるのです。
兄弟喧嘩を経験することで、子どもたちは外の世界での上手な対処法を身につけることができます。
兄弟喧嘩への親の対処法
では、兄弟喧嘩を外の世界での予行練習の場としてうまく活用してもらうために、親はどんな対処法を取ればいいのでしょうか。
ここでは、親が知っておきたい対処法を3つ、ご紹介します。
1. 好きにさせる
基本的には、兄弟喧嘩は親が介入せず、自分たちで解決するように導いていきます。
理想的には、喧嘩は子どもたちだけで解決できるのがベストです。
自分たちで解決した経験は、子どもたちの大きな成長の機会になります。
怪我をしないか、ひどい言葉を使わないかなど、どうしても譲れないゾーンを決めておき、そこに至らない限りは子どもたちに任せると良いでしょう。
2. 喧嘩についてそれぞれの言い分を聞く
好きにさせて見守っていても解決のいとぐちが掴めない場合は、親が子どもたちそれぞれに、喧嘩についての言い分を聞いてあげましょう。
この時のポイントは、「仲裁してなんとか仲直りさせよう!」と思わないことです。
大切なのはどちらからも平等に話を聞くことなので、可能なら、一人一人、場所を変えて聞き出すのがお勧めです。
3. 思いを受け止めて共感する
それぞれの言い分を聞くときに、ぜひ意識してみていただきたいのが、思いを受け止めて共感することです。
一概に兄弟喧嘩といっても、それぞれにとって、喧嘩に発展した理由や損なわれた思いがあるはずです。
それを一度、受け止めてあげることを意識しましょう。
意見を聞いていくと、子どもたちが一見自分勝手に思える発言をするかもしれませんが、それもまた成長の過程です。
自分の気持ちを表現してそれを受け止めてもらうだけで、気がおさまり喧嘩が終息することもあります。
ぜひ否定せず、「そうか、あなたはそう思うんだね」と受け止めてみてください。
手が出る場合の対応策は?
喧嘩の際に、手をだす・噛みつくなどの行動をとる場合は、毅然とした態度で接することが大切です。
ポイントは、親はあくまでも冷静に対応すること。
決してヒートアップすることなく、諭すように伝えます。
特に1〜2歳の小さなお子様の場合、大きな声で怒ると「いいリアクションをもらった=楽しい!」と繋がってしまい、子どもに真意が伝わらないということが起きてしまいます。
それと合わせて、こうすることで、自分の思いを伝えるときは感情をぶつけるのではなく、言葉で相手に伝えることが大切なんだというメッセージをお子さんに伝えることができます。
一度で劇的な改善は見られないかもしれませんか、「それはやってはいけない」と、根気強く、繰り返し伝えていくことが大切です。
兄弟喧嘩は悪いことばかりじゃない!
兄弟喧嘩は一見ネガティブなものに捉えられがちですが、実は子どもたちにとってはまたとない成長のチャンスになり得ます。
介入して仲裁したい気持ちをグッと堪えて、まずは見守ってみてください。
やむなく間に入ったとしても、お子さんの感情の整理と受け止めることを優先して接すれば、子どもたちはきっと成長の機会を掴み取れるはずです。