小学生のゲーム時間は制限すべき?親が子どもと一緒に決めたいルール

「うちの子はゲームをやりすぎている気がする」

「このままゲームしかしないことが続けば、学校の勉強についていけなくなるのでは?」

小学生のお子さんが長時間ゲームに熱中している姿を見ると、「このままにしておいて大丈夫何だろうか?」と不安に思うお母さんも多いのではないでしょうか。

そこでこの記事では、小学生のゲーム時間に着目し、ゲームとうまく付き合うために子どもと一緒に決めたいルール設定方法について解説します。

実績

この記事は、兵庫県宝塚市でサッカークラブを運営しているカルディオフットボールクラブでのパートナーである、完全オンライン学習塾FLAPUPスクールのスタッフが、のべ4,000人以上の生徒指導経験と独自調査の元、解説しています。

カルディオは、会員数500名、幼稚園から中学生の子供たちが在籍し、日々練習に励んでいます。カルディオにどんな先生たちがいるのか知りたい方は、ぜひこちらから確認してみてください。

少しでも参考になれば幸いです。

目次

小学生のゲーム時間が長くなることにはどんなリスクがある?

小学生が日常的に長時間ゲームすることにはリスクがあります。

以下では、具体的にどのようなリスクがあるかについてご紹介します。

学力低下のリスク

全国学力・学習状況調査の結果

これはゲームの利用時間と学力の関係を調べた調査です。

調査データから、小学生・中学生それぞれにおいて、ゲームの利用時間が長くなればなるほど平均正答率が下がっていくという結果となりました。

「(ゲームを平日に)全くしない」「1時間より少ない」と回答した生徒の平均正答率はほぼ横ばいなのに対して、それより多くなると平均正答率が落ちている傾向があることから、小学生の適切な1日あたりのゲーム時間は1時間以内に留めることが良いのではないかと推察されます。

ゲーム依存症のリスク

ゲームに対する中毒性には病理的な側面があることをご存知でしょうか。

ゲームがやめられなくなる理由の本質は「目標達成による報酬系の刺激」と言われています。短期スパンでちょうどいいレベルの目標が設定され、それが達成するとクリア報酬が支払われるというゲームのシステムが快感を生み、それを味わいたい一心でお子さんはゲームに熱中するという仕組みです。

この仕組みによって「ゲームを自分の力でやめられない」ということに陥ってしまいます。

また、生活サイクルが乱れてしまい、朝起きられない、十分な食事をとらないといったことが起こり、結果的に不登校となってしまうケースも考えられます。

ゲーム時間について親が子どもとルールを決める時に気をつけたいこと

以上のように、お子さんのゲーム時間に関するルールを決めることはとても大切なことですが、ルールを決める際に工夫をしないと、せっかく決めたルールが守られないということも起こりかねません。

では、ルールを決める際にはどのようなことに気をつければ良いのでしょうか。

以下では、親が子どもとルールを決める時に気をつけたいことについて解説します。

ルールは親子で話し合って決める

突然一方的にルールを押し付けられたと感じると、子どもはそれに従いたくなくなる心理が働きます。これを、「心理的リアクタンス」と呼びます。
人には生まれ持って、自分の行動や選択を自分で決めたいという欲求を持っています。 しかし、それを他人から強制されたり奪われると、例えそれが自分にとってプラスの提案であっても無意識的に反発的な行動をとってしまうのです。

いくら子どものためを思って決めたルールであっても、親が決めたものを一方的に提案するのではなく、話し合って一緒にルールを決めるようにしましょう。

「頑張ってやめる」などの精神論に頼るのではなく、無理のない仕組みを作ることがおすすめです。

早い時期にルールを整備する

小学校3・4年生ごろになってくると、中間反抗期に突入するお子さんも増え、親からの提案に無条件で反発するお子さんも増えてきます。
また、以前はできていたことができなくなるというのは、子どもの感じる抵抗感が強く、ルールを導入してもうまく機能させるまでに時間がかかってしまうことが予想されます。
そこでおすすめなのは、小学校低学年といったできるだけ早い時期にルールを設定することです。
また、ゲームを与える最初の段階で「我が家はこういうルールでゲームを楽しもう」とルールを一緒に決めてしまうのもいいアイディアです。

他に興味を持てることとすり替える

お子さんのゲーム時間を減らすための手段として、お子さんの興味を他のこととすり替えることが有効です。

新たな興味を持てる習い事を始めてみたり、ゲームの代わりにテレビや映画を見ることに興味を持ってもらうことで、物理的にゲームをする時間が時間が現象するのと同時に、「やりたいことを我慢しないといけない」というストレスの緩和も期待できます。

ルールが破られた時に「罰則」を設けない

お子さんがルールを守れなかった時の対応にも、注意が必要です。

頭ごなしに叱りつけたり、「時間を守れなければゲームを捨てるよ!」といった罰則を与えることは逆効果になりかねないどころか、親子の信頼関係を壊してしまいます。

それどころか、抑圧が強すぎると、お子さんが親の見ていないところでゲームをしようとし始める可能性もあります。

罰を与えて従わせようとするのではなく、どうすれば無理なくルールが守れるのかを考え、お子さんが自主的にルールを守れるような仕組みを一緒に考えることがおすすめです。

ゲームとうまく付き合おう!

小学生の子どもの日常的な長時間のゲームは、学力低下やゲーム依存症につながる危険性があります。

早い時期に親子で話し合いながらルールを決めることで、ゲーム時間が増えすぎてしまうことを防ぐことが出来ます。子どもがルールを破った時の罰則を設けることは、親子の

の信頼関係を壊すことに繋がるのでおすすめしません。

将来のことを考えて、お子さんがゲームとうまく付き合えるように導いてあげましょう。

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