お子さんが小学生になると、一人でできることも増えてきて、親の目の届かないことが増えてきます。だからこそ、お子さんの気になる行動を目にすると、将来を思ってつい厳しく言ってしまうことはありませんか?「ついつい、言いすぎてしまった…」「口うるさくしすぎて、聞き流されている気がする!」「もっと上手に叱る方法はないの?」とお悩みの方も多いのではないでしょうか。
この記事では、小学生の低学年のお子さんを持つ保護者の方に向けて、子どものしつけのポイントと、お子さんに伝わる上手な叱り方をお伝えします。
■小学生の子どものしつけのポイント4つ
子どもが小学生になると反抗されることも増えてきて、しつけが難しく感じますよね。小学生の子どものしつけに悩む親御さんは多いです。
以下では、しつけの際のポイントを4つご紹介します。
大声で怒鳴るのではなく、落ち着いた声で伝える
子どもを叱らなければならないときに大声で怒鳴っていませんか。
それでは子どもに伝えたいことも伝わらなくなってしまうかもしれません。そのようなときは大声で怒鳴るのではなく、子どもの目を見て落ち着いた声で伝えたいことを伝えてみてください。しゃがんで子どもに目線を合わせることで、より気持ちが伝わることになるでしょう。出先で周りに多くの人がいるときに子どもを大声で𠮟ると子どもの自尊心を傷つけてしまうかもしれません。子どもは親をよく見ているので、お手本となる行動を意識することも大切でしょう。
「〜しなさい!」を「〜しよう!」に言い換える
子どもは社会に出たことはありませんから、社会のルールを知らないのは当たり前です。
もし、子どもが悪気なくルールを破ってしまった場合には、やさしい口調で伝えてあげましょう。強い口調で伝えてしまうと、子どもをイライラさせてしまうこともあるかもしれません。
「なぜダメなのか」の理由を伝える
子どもがいけないことをしたときにそれを伝える際には、「なぜダメなのか」の理由も伝えることが大切です。
そうすることによって子どもは納得し、次回から気を付けるようになるでしょう。
否定語ではなく肯定語で伝える
強い口調で子どものしていることを否定してしまうと、子どもがイライラしてしまい、素直に親御さんの言うことを聞いてくれなくなることがあります。
してはいけないことを伝えるのではなく、してほしいことを伝えるようにしましょう。子どもがすべきことが具体的にイメージしやすくなります。
■ 小学生の上手なしつけの際に覚えていてほしいお母さんの心構え
一度で言ったからできるようになるとは思わないこと
一度子どもに伝えたからといって、子どもがそれを忘れてしまうこともあるでしょう。
すぐに子どもができるようになると思ってはいけません。同じことが出来なかったときに、子どもが直そうという意識を持っているのならやさしく伝え暖かく見守ってあげることが大切です。
「何度言ったらわかるの!」は禁句
何度も同じことを子どもに伝えているからといって、「何度言ったらわかるの!」ということを口にしてはいけません。
それを子どもに言ってしまうと子どもは失敗することを怖がってしまい、将来挑戦することが怖いと感じてしまうかもしれません。粘り強く繰り返し子どもに伝え、子どもができるようになるのを待つようにしましょう。
他の兄弟やお友達と比較しない
できるようになるスピードは子どもによって個人差があります。
子どももできるようになろうと頑張っているわけですから、他の兄弟やお友達はできたのに…などと、比較してはいけません。子どもができないことは、「まだ」できていないだけと考え、成長を待つようにしましょう。
■ 上手なしつけで子どもの可能性を広げよう!
しつけはやり方を一歩間違えると、子どもに良くない影響を与えてしまいます。
不適切なしつけを受けた子どもには他人を思いやる行動をする能力が欠如しているということを示す研究もあります。子どもに寄り添い、気持ちをなぞったような行動を取ることで、親御さんが子どもを支えてあげることが大切です。上手にしつけを行うことで、子どもの可能性を広げてあげることを心がけましょう。