当スクールは、幼稚園・小学生・中学生の成長過程ど真ん中の子ども達ばかりです。夏休みも暑さに負けず、みなさん元気いっぱいサッカーをしております。その中で、自分のお子さんがサッカーばかりやっている・・・と思っておられる保護者さまも多いのではないでしょうか。
勉強のためにスポーツ時間を減らす、勉強に力を注ぐために楽そうな部活を選ぶなど、最近はそういった選択をするご家庭も多数あるようです。では、勉強に専念すれば成績は伸びるのでしょうか?スポーツとの両立はできない?それを考える前にまず、「スポーツ」「勉強」について考えてみましょう。子供が後悔しない選択をするためにも、しっかりと親子で話し合いましょう。
■ スポーツと勉強の違い
違いはズバリ、楽しいか楽しくないかです。
スポーツは自発的にしていることなので楽しいですよね!勉強は大きく言うと教育なので、国民の義務としてやらなければいけないです。強制力が少しあります。
■ スポーツと勉強の共通点
一見対義していそうな2つの「勉強」「スポーツ」ですが、共通点がとても多いです。
- to do(やり方)(ルール)がある
- 体力が必要
- ひたすら繰り返して練習していく中で上達していく
一つずつ解説していきましょう。
①to do(やり方)(ルール)がある
スポーツにルールがあるのは皆さんご存知かと思います。基本のルールが分かっていなければ、試合をすることはできませんし、どうやって上手くなっていけばいいのか分かりません。
勉強にも決まったルールがあります。問題文をしっかり読む・この問題にはこの公式を使う、といったものもルールと考えれます。基本が大事です。勉強において”基本”を意外と見落としている方も多いのでは?
②体力が必要
スポーツは体を動かし練習や試合をしたりするので体力は絶対必要ですよね。勉強も同じです。じっと椅子に座って集中することは体力がないと不可能です。
③ひたすら繰り返して練習していく中で上達していく
どんなスポーツだって、みんな最初から出来るわけはありません。ボールの投げ方・蹴り方を何度も何度も反復練習することで上達していきます。その上で試合で本領発揮できますよね。勉強も同じです。練習問題を何度も解く、単語を何度も書いて覚える。努力をひたすら積み重ねていくことによってテストで解けるようになるのです。
共通点が多いことがわかりますね!
では、どちらも子どもにとって大切なのはもちろん承知ですよね!両立することで相乗効果を狙うことはできないのでしょうか?
■ スポーツをすれば成績も伸びる!?
米国では子どもの身体活動と学力との関係を調べた研究結果が数多く発表されています。
テキサス・クリスチャン大学の研究者はこのように述べています。
「子どもたちの体は動くようにできています。自由な遊び、外遊びは彼らにとってのリセットボタンのようなものです。心と体とがつながっている遊びの環境で、使うことができます。あまりにも長く椅子に座っていると、脳は眠っているかのような状態になります。一方、運動は私たちが座っているときには発火していない脳内のニューロン(情報伝達をする神経細胞)を刺激するのです」
つまり、自由な遊びや身体を使った遊び時間があることで、子どもたちはより学習に集中できるのです。そして学習に集中した後の遊び時間のなかで、無意識に学んだことを試したり、使ったりしながら自然と身につけていきます。しっかり学んで、思い切り遊ぶ。そんな環境の中で脳が活性化し、学びが深まるのです。今の子ども達はとにかく時間がありません。スポーツをやっている子は特にです。
勉強をする時間が取れず、スポーツを辞めた方がいいのではないか?!と考えている時、今回の内容を思い出していただけると幸いです。