子供の「嘘」から本当の気持ちを引き出す方法

子どもが大きくなってくるとどこで覚えたのか、自然と嘘をつくようになりショックを受けた親御さんも多いのではないでしょうか。宿題をやったと言っていたはずなのに、実際はやっていなかったり、点数の低いテストを隠すためにと日常的に嘘を重ねられると将来的にも心配になりますよね。しかし決して嘘をつくことは悪いことばかりではないんです。今回は子どもがつく嘘についてお伝えしていきます。

この記事は、兵庫県宝塚市・伊丹市でサッカークラブを運営しているカルディオフットボールクラブのスタッフが経験と独自調査をもとに記事を書いています。カルディオは、会員数500名、幼稚園から中学生の子供たちが在籍し、日々練習に励んでいます。

目次

■ 子どもが嘘をつく理由

そもそも嘘と一口に言っても相手を慮った優しい嘘や、自己保身で相手を傷つけるような嘘などいくつか種類があります。嘘をつくという行為は子どもの自己表現の一種であり、それは氷山の一角です。その心の背景を読み解き、嘘をつかなければならなかった理由を知る必要があります。嘘をついたからと頭ごなしに子どもを「嘘つき」と否定してしまうことだけは避けたいものです。

①「子どもの嘘」=「親の嘘」

「嘘をついてはいけない」と教えているにも関わらず、子どもに対して嘘をついてはいませんか?シンガポールの大学の研究結果で、幼少期に親から嘘を言われていた人ほど、大人になって嘘をつく傾向が高いと明らかになっています。当然ですよね。嘘はダメと言いつつ、自分は平気で嘘をついているんですから、子どもはその矛盾に気づき、「嘘をついてもいいんだ」と学習します。

ここで気を付けたいのが、「ダブルバインド」です。

「好き嫌いするならもう明日からごはん作ってあげない!」「勉強しないんならゲーム全部捨てるよ!」など実際には行動に反映させない非現実的な言葉で脅す嘘のことを「ダブルバインド」と言います。これは無意識でやってることが多いため注意が必要で、時には有効になるダブルバインドですが、頻繁に使っていると、子どもは(お母さんはああ言ってるけど、どうせ今回も口ばっかりだ)と親のことを信じなくなります。まずは大人が子どもに対して誠実な姿を見せることが、正直な子どもを育てる一歩になるでしょう。

②空想や願望の嘘

幼児期になると嘘をつくという行動が見られ始めますが、そこまで気にしなくてもいいでしょう。幼児期はまだ頭の中の空想と現実で起きていることの境界がまだ曖昧なため、子どもの世界ではおもちゃが喋るのは日常茶飯事です。子どもとのコミュニケーションの時間を保っていれば問題ないでしょう。

③かまってほしい嘘

主な例として、妹や弟がいる家庭でお兄ちゃんお姉ちゃんがよくつく嘘です。孤独感と嫉妬の表れで、「自分を見て」という気持ちが表出しています。親としてはある程度大きくなったから一人でできるでしょ、と考えていても子どもは「自分は捨てられるんだ、、」といった疎外感や不安を感じています。兄弟問題はどうしても防ぐことが難しいですが、何かをするときは先ずお兄ちゃんお姉ちゃんを優先し、安心感を与えてあげましょう。

■ 嘘に対する正しい答え

「じゃあ親として、子どもが嘘をついたとき、どう接するのが適切なの?」嘘の種類ごとに解説していきます。

①あまり心配ない嘘

相手の気持ちを理解できるようになると、相手を傷つけないために嘘をつけるようになります。例えば、スポーツの試合で負けても、親を心配させないために「大丈夫だよ」と言ったりします。いわゆる、「優しいウソ」ですね。社会性のあるものなので嘘ではありますが、心配はありません。子どもの成長を喜びましょう。

もう一つは、誇張する嘘です。(自分をよく見せたい)という気持ちが強く、周りの目を気にしたり、理想の自分に近づきたいというプラスの感情から来るものです。問題行動などがある場合を除き、心配ありません、なぜそんな嘘をついたのか聞いてあげることで、子どもの願望ややりたいこと知り、親として自分ができることが見えてくるでしょう。

②注意が必要な嘘

学校という性質上、他人と比較、競争する機会が多く、そういった環境が原因で、いじめや伸びない成績、現実と理想のギャップに悩んでいるけれど、「親の期待を裏切りたくなく嘘」をついてしまうことがあります。子どもが元気そうに振舞っていても、悩みがない人間なんていません。話を聞く時間をしっかりと設け、放ったらかしにしないように注意しましょう。

そして一番危険なのが「事実を隠す嘘」です。友達の物を壊してしまったり、親の財布からお金を取ったりといった犯罪になりかねない問題行動を隠す嘘です。見つけた時点で、事態は深刻なので、なぜそんなことをしたのか、なぜ嘘をついたのか理由を聞き、次同じことを起こさないよう対処しましょう。

■ 「嘘」から本当の気持ちを引き出す

「嘘をつかずに正直に育ってほしい」「本音で話してほしい」と親なら誰でも思いますよね。しかし考えていることや本当の気持ちを表に出すことは大人でも難しいことです。だからこそ親が子どもの心を引き出してあげないといけないと思います。

この時期の子どもは人付き合いや、勉強にスポーツなど多くのものに触れ刺激を受ける反面、精神的に繊細な時期でもあります。その不安や心配が子どもの嘘(SOS)として表に出てくるのです。逆に考えると、嘘をついている時こそ、子どもの不安や問題を解決するヒントがあると捉えられます。

嘘をつくこと=悪いことと決めつけるのではなく、子どもの心が何を訴えかけているのかを掬い取ってあげれば、親子の信頼関係をより深められるでしょう。

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この記事を書いた人

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