
引っ越しをするとき、家を建てるとき、お子さんが小学校に上がるときなど、様々なタイミングで「子ども部屋は必要かどうか問題」に頭を悩ませる親御さんは多いです。
お住まいの事情や子どもの様子を伺ったりと適切なタイミングを見極めるのは難しいですよね。
「何歳からがベストなタイミングなの?」「そもそも必要なの?メリットはあるの?」
こういった悩みに答えていきます。
※この記事は野村不動産アーバンネットの子ども部屋についてのアンケートを参考に作成しています。
もくじ
- 子ども部屋はいる?いらない?
- 何歳から子ども部屋を与えるのがベスト?
- 子ども部屋のメリット・デメリット
- 引きこもらせない子ども部屋の作り方
この記事を書いているのは?
子ども部屋はいる?いらない?
そもそも子ども部屋は必要なのでしょうか。結論は、必ずしも必要ではない、です。
小学校低~中学年くらいの年でも、勉強はリビングでやって、寝るときはお父さんお母さんと一緒にというお子さんはまだまだ多いです。
昨今はリビングの一角を子ども専用スペースにしている家庭も増えています。
リビングを使用しているので勉強で分からない所があればすぐに質問ができ、遊び散らかしても共同スペースなので片付けないといけないという責任感を育む事ができます。
なので、最初から一部屋与えない、という選択肢もありです。
そして、子ども部屋いるか?いらないか?で一番大事なのは子どもの意見です。
「小学生に上がったから今日からこの部屋で寝るのも勉強も頑張ってね」と急に言われても平気な子もいれば、一人がまだまだ寂しい子だって当然いますよね。
「自分のお部屋欲しい?」と一言声をかけ、その返事でどうするかを決めるのがベターです。
子どもの心の成長に合わせて与えてあげましょう。
何歳から子ども部屋を与えるのがベスト?
子ども部屋は必ずしも必要ないとは言ったものの、小学校高学年や中学生にもなると思春期真っ盛り、プライベートな空間は必要になってくるはずです。
そこで子ども部屋は何歳で与えるのがベストなのかをアンケート結果をもとに見ていきましょう。
子ども部屋を用意する適齢期、1位は小学校1年生の約40%、2位は中学生で約20%、3位は小学校4年生で約15%でした。
小学校や中学に上がるタイミングや、小学校高学年になる節目がやはり多いですね。
小学1年生は勉強机を買うのでスペース的にも子ども部屋が必要になるための1位ですね。
また、子ども部屋を用意したきっかけランキングもあり、1位は引っ越したから。
2位、子どもに自立してもらいたいから、3位小学校に入学したからとなっています。
引っ越しや小学校に入学といった時期や節目がきっかけになることが多いですね。
ベストなタイミングを見極めるのは難しいですが、部屋を与えてからいきなり独り立ちさせるのではなく、少しずつゆっくりと自立させていくと子どもの負担も減らせるでしょう。
子ども部屋のメリット・デメリット
メリット
1位-自立心が芽生えた(勉強や着替えを一人で出来るようになった) 約45%
2位-プライバシーが保たれるようになった 約30%
3位-勉強をするようになった 約25%
子ども部屋という自分の空間は友達とけんかして落ち込んだ時や、なにか問題にぶつかった時にひとりでじっくり考えることができるプライベートな場所です。
自分と向き合い考えることは自立心を育むことにつながります。
デメリット
1位-特になし 約60%
2位-子どもの様子が分からなくなった 約15%
3位-部屋にこもるようになった 約10%
特になしが1位で約60%と多いものの、様子が分からなくなった、部屋に引きこもるようになったもランクインしました。
思春期になると親と話すことを恥ずかしがったり、部屋にこもったりすることは何も変なことではありません。
あまりにも引きこもりすぎている場合はさりげなくコミュニケーションを取ってみましょう。
長時間部屋でネットやゲームをしているなどの問題の場合、スマホやゲームはリビングだけといった工夫をするのが得策です。
引きこもらせない子ども部屋の作り方
子ども部屋を与えてしまうことで将来的に子どもが引きこもってしまうかもと心配される親御さんもいらっしゃると思います。
子ども部屋を引きこもり部屋にさせない方法を3つお伝えします。
①鍵を付けない
普段はしっかりと子どものプライベートは尊重してあげるべきですが、地震など何かあった際の緊急時や、本当に引きこもってしまった場合、鍵は完全に内と外で隔ててしまいます。
まったくコミュニケーションが取れなくなるのは問題なので鍵はつけないか、外からでも硬貨などで解錠できるものにしましょう。
②スマホ、ゲーム、テレビを置かない
子ども部屋にスマホやゲーム、テレビを置いてしまうと勉強の集中力が落ちることは勿論、スマホやゲームがやめられず、部屋から出ないようになり引きこもり状態になる可能性が高いです。
電子機器はなるべく親の管理の元、決められた時間で楽しみましょう。
③部屋の位置を考える
玄関からすぐの場所が子ども部屋だと、親と顔を合わす回数が減ってしまい、部屋にこもると何をしているのか分からない状態が常となってしまうこともあります。
リビングを通って入る部屋や、リビングに接している部屋なら様子を伺うこともでき、子どもを見守れる環境を作れます。
子ども部屋を孤立させないようにしましょう。